会長挨拶


会長:山口 敬介|日本ペインクリニック学会 第2回東京・南関東支部学術集会

日本ペインクリニック学会 第3回 東京・南関東支部学術集会 の会長を務めさせていただきます、緩和会横浜クリニックの新堀です。今回の支部学術集会は3年ぶりに現地開催と致しました。COVID-19の収束が見えない中、現地開催に踏み切ったのには先に行われた日本ペインクリニック学会第56回大会の強い印象があります。この大会はハイブリッド形式で開催されたにもかかわらず、多くの先生方が現地に足を運ばれ、あらためて現地開催には現地開催にしかない活気や緊張感や喜びがあることを実感しました。

今回の学術集会のテーマは 『知と技の伝承』 としました。昨今、ペインクリニックの技術を学べる場が少なくなったという言葉が聞こえてきます。COVID-19の流行により、ハンズオンや見学の機会が失われたかもしれません。そこで、その道の達人の先生方に知識と技術を伝授していただき、明日の臨床に直結するようなプログラムを組んでおります。2部構成で総勢6名の先生方にそれぞれ得意技を一手ご披露いただきます。また、久しく開催できなかった超音波ガイド下神経ブロックのハンズオンセミナーも開催します。こちらも4名の達人の先生方に、特にペインクリニック治療で役立つ神経ブロックを伝授いただきます。教育講演は仙台ペインクリニック石巻分院の川井康嗣先生をお招きし、ペインクリニック以外の領域からの幅広い知識や経験を活かした慢性痛診療についてお話しいただきます。一般演題も多くの先生方にご応募いただきました。特に若手の先生にとって、支部学術集会での発表は、適度の緊張感の中、聴衆の前で発表するという、謂わば登竜門と言って良いと思います。今後の学会発表への良い経験となることを願います。 また、市民公開講座も合わせて開催し、多くの市民の方々にペインクリニック診療について知っていただきたいと考えています。講師は、NTT東日本関東病院の安部洋一郎先生にお願いしており、痛みを抱える患者さんをはじめ、近隣のケアマネジャーさんやスポーツジム関連の皆様にも参加いただけることと思います。

会場は横浜駅から京急線特急で1駅の上大岡駅に直結するオフィスタワーです。東京からも交通の便は良く、駅直結なので天候の影響は受けにくく、また、密にならないようにゆとりをもって会場を設営いたします。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。


2023年1月吉日

日本ペインクリニック学会
第3回 東京・南関東支部学術集会
会長  新堀 博展
緩和会 横浜クリニック